【ロッキーマウンテン国立公園】子供とトレイルハイキング!5月に楽しめる?!公園内の見どころを紹介

チイ
アメリカ在住のチイです。
今回は、3人の子供と行ったロッキーマウンテン国立公園(Rocky Mountain National Park)への旅行について、子連れ旅行でのポイントを書いていきます!
思い立って5月の上旬にロッキーマウンテンに行った我が家ですが、、時期的には少し早かったかなという感想です。しかし、できる事や楽しかった事もたくさんありました!
このブログでは我が家の経験をもとに、
  • ロッキーマウンテンで子供とトレイルを歩きたい
  • 野生の動物は見れるのかな?
  • 難易度の低いトレイルを知りたい
  • ロッキーマウンテンを5月に楽しめる?
という疑問にお答えすることができると思います。ご参考になれば幸いです!
コロラドの他の記事も是非、併せてご覧ください。

ロッキーマウンテン国立公園とは

ロッキーマウンテン国立公園(Rocky Mountain National Parkは、コロラド州の州都デンバーの北西に位置する、ロッキー山脈の中にある国立公園です。デンバーからは車で1時間半ほどの距離です。
ロッキー山脈の標高 4,000 メートル級の山々が連なる景色や全長約 570 km のハイキングトレイルには、エルクやムース、ビッグホーンシープ、クマ、コヨーテなど、たくさんの野生動物が生息していて、見どころ満載です。

今回はデンバー国際空港までは飛行機で行き、レンタカーを借りました。
空港からはそれぞれのレンタカー会社のシャトルバスに乗って、レンタカーの店舗へ向かいます。
空港の周りは広々としていて、バスで10分程度の距離です。

5月上旬にロッキーマウンテンを楽しめるのか??見どころについて

急遽決めた今回の旅行。

事前にあまり調べもせず行くことを決めてしまいましたが、どうやら5月上旬にはまだ雪が残っている様子。。

アメリカの舗装道路としては最も標高が高い場所にあり、山頂付近の雄大な景色を楽しめるトレイル・リッジ・ロード(Trail Ridge Road開通は5月下旬ということで、その道はドライブできないし、そもそも2歳の子連れでハイキングなどできるのか??と懸念もありましたが、

結論、5月上旬でも結構楽しむことができました

トレイルリッジロードは通れなくても、国立公園内外の道路の景色は素晴らしく、またハイキングコースは至る所にあり、長距離コースだけでなくちょっとだけ歩けるお手軽コースもありました。

ただ、やはり雪がありもの凄く寒かったというのも事実です。
夏にはもっと花が咲いていたり、緑の綺麗な景色が見えるんだろうなーと、夏に入る6月くらいからがベストシーズンなのは間違いない事ですが、5月上旬に訪れたとしても、国立公園内が空いていて目的の場所まで問題なく車で移動できるというのはこの時期の良い点だし、この季節なりに楽しめることもたくさんあると思います。
なお、2022年5月27日〜10月10日までのハイシーズンは、国立公園内に入る為の事前予約システム「タイムエントリーパス」が必要ですので、旅の予定が決まったら、もしくは決める前に国立公園の国立公園のホームページをチェックしましょう。

旅の起点の町、エステスパーク

国立公園のお膝元の町、エステスパーク(Estes Park)には沢山の宿泊施設があり、町の中心地にはレストランや登山グッズのお店などが連なり旅行者で賑わっていました。
この町からアクセスできる国立公園のエントランスは、「Fall River Entrance」と「Beaver Meadows Entrance」の2つあり、どちらも町から10分ほど近距離で便利です。

町の中心部

今回は、エステス湖周辺のモーテルスタイルの宿に泊まりました。オフシーズンということもあるのか、この地域の宿泊費は全体的に安めでした。
夕方になると、エルクの群れが宿の中心にあるプレイグラウンドの草を食べに来ていました。
プレイグラウンドには動物のフンが沢山あったのでいつも来ている様子です。

宿のプレイグラウンドのエルクの群れ

宿から湖へ歩いて行くと、野うさぎが沢山いて周りにはウサギの巣と思われる穴がありました。
その他にも鹿の群れがいたり、国立公園に入らなくても町中で多くの動物を見かけることができ自然の豊かさを感じました。
町から繋がるピーク・トゥ・ピーク・シーニック・バイウェイ(Peak to Peak Scenic Byway)という道を通った際には、かつてのゴールドラッシュで栄えた地域があり、途中途中に鉱山の施設や歴史のある小じんまりした町、カジノの町が現れました。
また、この道沿いから少し奥へ行くと、金鉱が閉鎖後にゴーストタウン(捨てられた町)となった場所もあるそうです。この道路は紅葉の季節は特に綺麗なようです。

国立公園内子連れハイキング

ベアレイクトレイルを断念

子供でもハイキングできるポイントを調べたところ、「ベアレイク(Bear Lake)」が一周0.8マイル(1.3キロ)で初心者向けで景色も良く、ここから色々な湖へ繋がるハイキングコースもあるという事で、ベアレイクを目指しました。

国立公園のゲート「Beaver Meadows Entrance」から入るとベアレイクへ向かう道はずっと登り坂です。

ベアレイクの標高は約2900m(9475 フィート)と高いので、道路脇の残雪の量はだんだん増えてきて、駐車場に着く頃には雨が雪に変わりました。

残念ながら強風で雪が吹き付ける厳しい天気の日で、トレイルの入り口には団体のツアーの人たちがいましたが、皆さんダウンにウィンドブレーカー、ニット帽、手袋、登山靴、杖という完全な防寒対策・登山の服装でした。
この季節はまだそういった装備が必要なのか、、と持ってきたダウンやウィンドブレーカーを重ね着し、子供には靴下を手袋にし(手袋忘れた)、厚着をして外に出ました。
駐車場からは50mくらいですぐベアレイクに到着しましたが、ここで断念し帰ることに。周りは一面雪のこんな景色です。

雪でどこが道か分からない。

 

湖もほぼ凍っていて、足元も全部雪というか凍っていてツルツル危ないし、山から吹きおろす風は寒すぎる。。
湖の周りを一周している人たちもいましたが、子連れでは楽しめないと判断し駐車場に戻りました。
5月上旬ではまだ雪が多く残っていて、ベアレイクのトレイルはハイキング気分では楽しめないということがわかりました。

ベアレイク。表面は凍っています。

 

トレイル入口のレンジャーの人にベアレイクトレイルは諦めたと話すと、ここから3マイル下った場所にある湖のスプラッグレイクトレイルをおすすめされました。
早速そちらに行ってみることに。

スプラッグレイク(Sprague Lake Loop)をハイキング

スプラッグレイク(Sprague Lake )は、レンジャーの方が道も平坦で小さな子供のいる家族に最適と言っていた通り、ベアレイクから車で10分くらい下ってきただけなのに、残雪も少なく気温も上がり天気もそんなに悪くない。

一周0.9マイル(1.4キロ)の平に整備された歩きやすいトレイルでした。

レンジャーの方は車椅子やベビーカーでも行けるコースと言っていましたが、まだ少しコース上に雪が残っていました。

 

トレイル上の雪も楽しいアトラクションです。

天気は悪かったのですが、湖越しに4000m級の山々が見えます。また、トレイルでムースにも出会いました。

天気が悪いけど、遠くの山が見えました。

 

綺麗に整備されたトレイル。丸の囲いがムース

 

ムース。近くで見ると大きい!!

 

2歳児も4歳児も1周歩き切れるお手軽さでしたが、雪面のベアレイクトレイルを歩きたがっていた長男も、スプラッグレイクトレイルに残る雪を滑ったり、岩に登ったりそこらじゅうを走り回り楽しんでいました。

雪の斜面を永遠と滑り降りる。

 

帰る頃に晴れてきた!

 

車を停めた所からハイキング

エルクを発見し駐車スペースに車を停めて近くまで見にいきました。
息子が車酔いしていたこともあり、そのままそこからスタートしているトレイルを歩いてみることに。

エルク

 

2021年に発生した山火事の影響でしょうか、幹が焦げた木や丸太などが多く見受けられましたが、高山植物の花が咲いていたり綺麗な景色の場所があったり、体を動かして山の空気を吸って、息子の車酔いも治り気持ち良く過ごせました。
公園内には250以上ものトレイルがあるようで、ベアレイクのように大きな駐車場が整備されたトレイルもありますし、道路脇に数台の駐車スペースがあるだけの場所も多くあります。
トレイルには、次のポイントや頂上までの距離などが掲示してあるので、目安にしながら進むと良いかと思います。
今回は、たまたま車を停めたところから歩いてみましたが、自分達の体力やスタイルに合わせ自由に過ごせる感じがとても良かったです。

トレイルのところどころに良いビュースポットがありました。

まとめ

国立公園内ではエルクやムース、公園外でも鹿、ウサギ、山沿いではヤギなどを見かけました。
普段あまり目にすることのない大型の野生動物たちがすぐ身近にいる事は、やはり子供たちにとっても特別な経験だったと思います。
5月上旬はまだシーズンちょっと手前の時期でしたが、空いていて快適に過ごせました。
また、標高も長さも様々なトレイルコースがあるため、家族構成や経験値に合わせてトレイルを選び楽しめると思います。
息子はグネグネ道で車酔いをする子なのですが、今回ももれなく車酔いしました。車酔いする人は窓を開けてゆっくり走るなど注意が必要です。
標高が高いことで高山病の症状を心配していましたが、我が家では特にそういった症状はありませんでした。
楽しかったけどやはり夏にも行ってみたい!!そう思った旅でした。