【ワシントンDC】子連れで博物館・美術館巡りのおすすめ!

チイ
アメリカ在住のチイです。

今回は、ワシントンDCで3人の子供(8・5・3歳)と行った博物館についての記事です。

以前ワシントンDCに行った際には、博物館や国の重要な建造物を見てとても感動しました。しかし、博物館や行きたいところがありすぎて全然見きれない!!という状況だったので、DCに再チャレンジです!主に子供が行きたいところ、子供と楽しめそうなところ、子供に見せたいところ(=親が行きたい所)を絞って行ってきました。

また、ワシントンDCを旅行する際に子連れで大変だったことや駐車場についても記載します。DC旅行を検討している方や興味のある方の参考になれればと思います。

今回訪ねたのは以下の博物館、美術館です。

    • 国立自然史博物館(Smithsonian National Museum of Natural History)
    • ワシントン・ナショナル・ギャラリー(National Gallery of Art)
    • ハーシュホーン博物館と彫刻の庭(Hirshhorn Museum)
    • 国立航空宇宙博物館(Smithsonian National Air and Space Museum)
    • 国立アメリカ歴史博物館(Smithsonian National Museum of American History)

    それぞれの見どころを紹介していきます!

    以前のワシントンDC訪問の際の記事もぜひご覧ください!

    国立自然史博物館

    Smithsonian National Museum of Natural History

    自然史博物館の見どころ

    前回見れなかった部分を中心に見て回りました。特に面白かった展示を下記にピックアアップしましたが、その他にも動物の骨格標本や剥製、人間の進化の歴史などなど、展示内容がおもしろすぎてそして歩き疲れて、体力と時間の限界、、となりました。

    火星の石の展示。実際に触ることができます。

    古代エジプトのミイラ

    小学生の息子がエジプトのミイラを見たい!というのでミイラからスタート。人間だけでなく、猫や牛、ワニなどたくさんの動物のミイラも展示されていたのが興味深かったです。象形文字のヒエログリフやミイラの棺など、数千年も前のものが保存状態が良く色が鮮やかに残っていることに驚きました。

    ヒエログリフ

     

    Hope Diamond ホープダイヤモンド

    45.52カラット(9.104g)という特大サイズのブルーダイヤです。インドで発見されてからいくつもの国の国王や商人の手に渡り所有者を変えながら、また所有者を不幸にするという噂を持ち、最後には宝石商のハリー・ウィンストンからスミソニアンに寄贈されここで展示されています。なお、ハリー・ウィンストンは、スミソニアンにこのダイアモンドを寄贈する際、郵便書留を利用して$2.44の送料+$142.85の保険料の合計$145.29で送ったそう。郵送で送るなんて、そのカジュアルさというか投げやりというか、今では考えられないですね。展示ブースはとても人気で人だかりができています。

    展示ブースに多くの人が集まっていますが、ダイアモンドを置く台座が回転するので見やすいです。

     

    同じ鉱物の展示エリアに、「スミソナイト」という鉱物の展示もあります。この名前はスミソニアン協会の創設者であるジェームス・スミソンにちなんで名づけられています。スミソンさんは化学者・鉱物学者だったそうです。子供と一緒にスミソナイトを探してみると楽しいかと思います。

    昆虫のエリア

    博物館なのに生きている昆虫や魚の展示もあります。蝶のドームがあったり、タランチュラや擬態する昆虫の展示などもあり、子供はとても楽しく学べると思います。

    この中にコノハムシの仲間がいます。

     

    ナショナル・ギャラリー

    National Gallery of Art

    展示室の間にある中庭。天窓から光が入り、噴水と植物で明るく素敵な雰囲気です。

     

    ナショナルギャラリーについて

    ナショナルギャラリーNational Gallery of Art)は、ナショナルモールの博物館群に並んで建っていますが、スミソニアンではなくアメリカの国立美術館です。スミソニアン同様無料で入場できます。建物は西棟と東棟、彫刻庭園に分かれています。

    美術には全く詳しくはないのですが、そんな私でもナショナルギャラリーに行くことに「ワクワクが止まらない!」という状態でした。とにかく、所蔵品が凄すぎる!教科書で見たり聞いたりしたことがあるものばかりです。

    こちらもまた巨大な美術館なので、見逃さないように見たい絵の大体の位置を確認してから行きました。

    こちらから、フロアマップをダウンロードすることができますので、見たい作品の場所を事前にチェックしてから行くことをおすすめします。

    ナショナルギャラリーHP→フロアマップ

    見逃せない!「西館」の見どころ

    レオナルド・ダ・ヴィンチ

    「Ginevra de' Benci  ジネーヴラ・デ・ベンチの肖像」

    レオナルドダビンチの作品が展示されている場所は、南北アメリカ大陸ではここだけです。裏面にも絵が描かれていて、前後から見れるような展示になっています。

     

    表面 Main Floor - Gallery 06

    裏面

     

    印象派の作品多数

    Main Floor - Gallery 80-93

    ドガ、ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなどなど、日本人が好きな印象派の作品がこれでもか!というほどに沢山あります。

    ルノワールの踊り子「The Dancer」  Main Floor -Gallery 85

     

    ゴッホの自画像「Self-Portrait」と 「Green Wheat Fields, Auvers」    Main Floor -Gallery 83

     

    1階は主に彫刻とミュージアムショップ

    ドガ(Edgar Degas)の踊り子や、ロダン(Auguste Rodin)の考える人など、有名な彫刻を見ることができます。

    West Building, Ground Floor - Gallery 2,3

     

    彫刻庭園は小さい子供におすすめ!!

    彫刻庭園(Sculpture Garden)は、道路を挟んだ場所にあります。外に展示物が置いてあるので、美術作品を鑑賞するのが難しい年齢の子供でも公園を走り回る感覚で楽しめます。六本木ヒルズにもいる大きなクモのオブジェの「Spider」やバリー・フラナガンのうさぎもいます。

    また、冬季にはこの庭園の中でアイススケートリンクが営業しています。

    Roy Lichtenstein「House I」 このオブジェは平面なんですが、、動きながら見ると立体に見えます。

     

    子連れのポイント!

    彫刻庭園以外は未就学児にはおそらく退屈だと思います。ラッキなー事に我が家の未就学児2人はナショナルギャラリーの室内ではベビーカーでお昼寝をしてくれたので、ゆっくり鑑賞することができました。乗るか乗らないか微妙な年齢だとしても、小さい子にはベビーカーをお忘れなく!



    ハーシュホーン美術館と彫刻の庭

    The Hirshhorn Museum and Sculpture Garden

    ナショナルモールの航空宇宙博物館の隣にある、スミソニアンの現代美術の博物館です。

    こちらの博物館は、草間彌生さんのコレクションを沢山持ち、現在は2023年の春まで特別展をしています。

    草間さんの特別展に入りたかったのですが、、入場の為には予約パスが必要でした。知らなかったので、もちろん当日に空いているわけもなく入れませんでした!こちら(ハーシュホーンホームページ)から前日に予約ができます。

    ミュージアムショップにも草間さんグッズがたくさん売っていました。

     

    小さい子供との現代美術、どうなんだろうと思いながら行きましたが、大人の自分でも良くわからないものだらけで、これはなんだ?怖い!変なの!面白い!と、、よく分からないからこそ小さい子供も感覚的に楽しめるかなと思いました。

    航空宇宙博物館

    National Air and Space Museum

    航空宇宙博物館は改装工事の為しばらく休館になっていましたが、現在は再オープンしています。

    この博物館は人気であり現在も改装中ということで、入るためには「入場パス」が必要です。この博物館に興味がある方は早めにパスを取りましょう!→航空宇宙博物館ホームページ

    息子が大好きな博物館なので、数時間滞在しましたが、フロアプランを見ると現在も改装中の為半分のスペースしかやっていません。全てのオープンは2025年とのことですが、半分の現在でもすでにすごいボリュームがあります。

    ミュージアムショップは、地階、1階、中1階に売り場がまたがり、何かしら欲しいものが見つかりそうな豊富さです。

    最近の博物館の傾向ですが、改装後はタッチパネルなどが多用されていて、便利で情報を深く知ることができるようになっています。また、実際に動かしたり、機械の中に入ったりできる展示もあり、小さな子供は理解はできなくても楽しめるかなと思います。

     

    火星探査機

     

    国立アメリカ歴史博物館

    Smithsonian National Museum of American History

    Apple社の初代マッキントッシュ

     

    こちらも膨大な量の展示がありますが、興味のあったアメリカの企業や大統領、エンターテイメントについての歴史を主に見ました。

    Entertainment Nation」では、スポーツ、音楽、演劇のあらゆるエンターテイメントでたくさんの人の記憶に残り影響を与えた物や人物の展示があります。入り口にはスターウォーズのC-3POとR2-D2が展示されています。

    プリンスのギター

     

    「The First Ladies」では、就任式のファーストレディのドレスが展示してあります。ミシェルオバマさんのドレスは本当に綺麗で、メラニアトランプさんのドレスは、ものすごくウエストが細くて美しいシルエットでした。

    ミシェルさんとメラニアさんのドレス

     

    American Presidency」にはリンカーン大統領が暗殺された際にかぶっていた帽子が展示されています。彼がこういった帽子をかぶっている絵は何度も見たことがありましたが、とても身長の高い人だったようで、さらにこんなに長い帽子をかぶっていたのかと実際に見ると驚くし、「歴史上の人」からもう少し身近に感じます。

    リンカーン大統領の帽子

     

    アメリカの歴史と聞くと、歴史の教科書に載っているような年号の歴史を思い浮かべてしまいますが、政治だけではなく、エンターテイメントも企業もアメリカの歴史を作っている部分と再認識しました。アメリカに住んでいなくても「見かけたことがある!」というものが多くあり子供も大人も楽しめる博物館だと思います。

     

    ナショナルモール付近での駐車について

    今回ワシントンDCは車で行きました。博物館が並ぶナショナルモール付近ではパーキングメーターの路駐スポットを探すことになります。

    我が家は2日間共、ナショナルギャラリー付近に停めることができました。場所によって駐車可能時間などのルールは違うと思いますが、我が家の停めた場所は平日・土曜の日中は2時間もしくは3時間まで駐車可、そして日曜日は無料でした!

    日曜日の場合には、無料でずっと置いたままにできるので、昼くらいの時間に駐車スペースを探すのは難しそうだなと思いました。

    まとめ

    ワシントンDCにはまだまだ博物館、美術館があるし、行った場所も全ての展示を見れた訳ではありません。子連れでは尚更時間も限られると思うので、自分で見たいものを大まかに調べてから行くことをお勧めします。

    我が家の小学生は親とずっと一緒に見て周り、展示内容を楽しんでいました(おそらく、、)。大人にとっても、ワクワクする、知的好奇心が止まらない、すごい展示物がめじろおしですので、是非足を運んでみてください!

    ワシントンDCの博物館に興味のある方のご参考になれれば幸いです。