今回は、メキシコのカンクンに3人の子供(8・5・3歳)と旅行した際に行った、チチェン・イッツァとイキルセノーテについての記事です。メキシコに行ったら古代遺跡を見てみたい!という希望がありましたが、滞在先のカンクンからは結構遠いし暑いらしいし、子連れでは無理かな?とあきらめていましたが、プライベート送迎ツアーを使って行ってきました!
このブログでは、子連れで行った方法や行ってみての感想、大変だった点などを記載します。家族旅行を検討している人の参考になれればと思います。
目次
子連れチチェン・イッツァ
カンクンからチチェン・イッツァへのアクセス
カンクンのリゾートホテルエリアからは200キロほどの距離で、2時間半から3時間かかります。
途中の道(高速道路)は長い距離工事中でした。
貸切チャーターツアーでの1日
ツアーを申し込む
通常のバスツアーを見てみると、出発が早朝でホテル着が夜遅くというものがほとんどでした。子連れでこのスケジュールは無理だしホテルでのんびりしたいなとチチェン・イッツァは諦めていましたが、貸切チャーターツアーに申し込めば半日でも可能なことを知り早速申し込みました。
自分では何も調べていなかったので、チチェン・イッツァに行きたいとだけ伝えましたが、近くにあるイキルセノーテもおすすめしていただき、両方に行くことにしました。
お友達家族と10人(大人4人・子供6人)で一台に乗り込み行ってきました。
実際のスケジュール
冬になるとカンクンとチチェン・イッツァでは1時間の時差が発生するため、遺跡に到着すると時間が1時間戻ります。そのため下記のスケジュール時間は、カンクン時間で記載しています。
6:30 ホテルピックアップ
遺跡での混雑を避けるために遺跡オープンの8時(カンクンの9時)に到着する為に設定された時間でした。(片道2時間半以上かかります。)
しかし!途中に渋滞があり結局3時間半かかり、子供たちは時間を持て余し、遊んだり、歌ったり、寝たり、、到着するだけでかなり疲れました。
10:30 遺跡に入場
チケットの購入窓口は大混雑で、遺跡に入場できたのは10時半(現地の9時半)でした。
11:30 ドライバーさんと合流
1時間ちょっと後の時間にドライバーさんと待ち合わせしましたが、入口の混雑やトイレで並んだりで色々と時間がかかり遅れてしまいました。
見学後、下車した場所でドライバーさんを探すも見当たらず、駐車場は車の往来が難しいほどのひどい混雑ぶりで、しかも同じようなバンばかりで見つけられる気がしません。大人で手分けして探していると、ドライバーさんが歩いてきて私たちを見つけてくれましたが、結構大変な一幕でした。
12:00 イキルセノーテ到着
イキルセノーテは遺跡から車で10分ほどのすぐ近くで、12時ごろ(現地の11時)に到着しました。セノーテでは1時間ほど泳ぎました。
14:00 レストランでランチ
セノーテで泳いだあとレストランでご飯を食べてから帰ることにしました。
15:00 セノーテ出発
17:30 ホテル着
帰りは渋滞はなく、2時間半でホテルに到着しました。
チャーターツアーの感想
半日の予定のツアーでしたが、行きの渋滞がひびき、結局ホテルには夕方着で1日のツアーになってしまいました。もっと早い時間に出発すればスムーズだったかなという気持ちもありますが、渋滞は読めないのでしょうがないですね。
今回言えることは、「プライベートの送迎にして良かった。」という事です。通常の混載のバスツアーでは同乗者のホテルピックアップなどに余計時間がかかったり、渋滞の可能性もあるし、子連れは相当大変だと思います。往路は本当に長かった。。また、レンタカーという選択肢もありますが、実際に行ってみて我が家では難しいと思いました。運転速度がすごく早いし、渋滞時のすり抜けなど荒い運転が当たり前で、遺跡の駐車場の混雑、携帯が使えない、何より道中のどこまでも同じジャングルの景色など、安全面や何か起こった時の対処を考えたらレンタカーでは行きたくないと思いました。
子連れチチェン・イッツァ見学
遺跡の見どころ
チチェン・イッツァ(CHICHEN ITZA)は5世紀ごろから12世紀ごろまで繁栄したマヤ文明の遺跡で、1988年世界遺産に登録されました。
一帯には様々な遺跡の建造物が点在していますが、中央にある、「エル・カスティーヨ」というピラミッドが一番に目に入ってきます。マヤの最高神である羽毛のある蛇の姿をした神のククルカンを祀る神殿で、「ククルカンのピラミッド」とも呼ばれています。
4面に各91段の階段があり、合計すると364段で、最上段の神殿の1段を足すと365段で一年を表し、春分と秋分の日の日没の時間にはピラミッドの影でククルカン(蛇の姿をした神)の体が見えるという、すごい仕掛けまである!!マヤ人が高度な天文学知識と数学の知識、建築技術を持っていた事がわかります。
別の遺跡に移動すると、「Great Ball Court」と呼ばれる競技場があります。ここでは、ゴムボールを使った球技が行われていたそうですが、これは宗教儀式であり勝ったか負けたかのどちらかのチームキャプテンが生贄になったそう。
マヤ文明には生贄の風習があり、どの遺跡も生贄が捧げられたり、彫刻でその様子が現されていたりします。今の私たちにはおどろおどろしく感じますが、自然の中で生きる当時のマヤの人々にっては大事な事だったのだろうと想像します。
遺跡に向かう途中の道には、たくさんの露店が出ていますので、お土産を買いたい人はここで買えると思います。
入場チケット
チチェン・イッツァのチケットは2枚組となっています。INAH(メキシコ国立人類学歴史研究所)とAAFY(ユカタン州政府)のふたつの管轄機関がそれぞれ入場料を設定しており、隣同士の窓口で2回支払いをします。料金設定は外国人とメキシコ人の2種類で、3歳以上が有料です。クレジットカードも使えました。
- Adults: $571 ペソ
- Children (3-12): $85 ペソ
お手洗い
トイレは入場ゲートの建物にあり、遺跡の方へいく前に必要であれば立ち寄りましょう。遺跡へ向かうとトイレは無いと思います。女子トイレは行列でした。
我が家の失敗
子連れで暑さも厳しいということで、遺跡内のガイドツアーに参加することは考えていませんでした。しかし、前知識を持たずに行ってしまったので、遺跡を見てもその意味が良く分からず深く理解する事ができませんでした。遺跡の前には概要を説明したプレートが置かれてはいますが、ガイドツアーに参加しない場合には、マヤ文明や遺跡についてしっかり勉強してから行くことをお勧めします。
私たちは1時間ちょっとしか滞在しませんでしたが、遺跡付近は日陰もなく暑くて長い時間滞在するのは無理だなという感想でした。
子連れイキルセノーテ
セノーテについて
イキル セノーテ(Cenote Ik-Kil )は、チチェン・イッツァから10分ほどの場所にあります。
セノーテは石灰岩の地層が陥没してできた穴に、地下水が溜まっている場所で、ユカタン半島に数千個存在するそうです。雨水が石灰岩の地面に染み込んでいってしまうのでこの地域には川がなく、セノーテは昔から水を確保する場所としてもとても大事な場所でした。
イキルセノーテ入場料
パックの料金がありました。私たちはブッフェレストランでの食事込みの料金を選びました。
①セノーテ見学のみ
大人70 ペソ (約$5)
子供 35 ペソ
②セノーテで泳ぐ人向けパック(入場料・ライフジャケット・ロッカー)
大人150ペソ
③セノーテで泳ぐ人向けパック+レストランでのブッフェ+1ドリンク
大人350ペソ
子供料金は身長で適用かどうか判断されました。窓口に身長を測るバーがあり、それを超えると子供料金が加算されます。我が家の8歳児は有料、5歳と3歳児は無料でした。
付帯設備
- セノーテで泳ぐためにはライフジャケットが必須のため、体のサイズに合わせたライフジャケットを受け取ります。
- 貴重品やタオルや水筒などは全てロッカーに入れセノーテには基本手ぶらで向かいます。
- シャワーを浴びてから行くように指示されました。
- 男女別の更衣室とトイレもあります。
- レストランはブッフェスタイルと通常の注文スタイルの2つあります。私たちが行ったブッフェレストランの食事はとても美味しかったです。スタッフの方が取り分けてくれます。
- 施設内は全体的にきれいに整備されており快適でした。
セノーテで泳ぐ
26メートル下の水面まで階段で降りていきます。水深は50メートルもあるそうです!
チチェン・イッツァにあるセノーテ同様、マヤ族はイキルセノーテを神聖視しており、雨乞いのための人身御供を行ったそうで、骨や宝石がこのセノーテでも発見されているようです。
表面には黒い魚が泳いでいるのが見え、蔦の感じからも日常から切り離された雰囲気があります。
そんな特別な雰囲気の場所で泳ぎます!!
子供達は魚や洞窟の雰囲気に怖がっていましたが、入ってしまえばライフジャケットでぷかぷか浮いていられるので、楽しんでいました。
飛び込み台もあります。
遺跡で暑い中歩いて汗をかいた後に入ると、とても気持ちが良いと思います。
まとめ
子連れでチチェン・イッツァ/イキルセノーテに行った際の記事を書きました。
初めは子連れでは無理かと思っていた遺跡とセノーテも、プライベートチャーターツアーで行く事ができました。渋滞があったため予想よりだいぶ時間がかかり大変でしたが、リゾートホテルに滞在しているだけでは経験できない貴重な体験をする事ができて、頑張って行ってよかったと思います。