【おすすめ絵本:ヨシタケシンスケ】子育て中の人全てに読んでほしい!子供と一緒に楽しめるヨシタケシンスケの世界

チイ
アメリカ在住のチイです。
今回は、大好きな絵本作家「ヨシタケシンスケ」さんについての記事です。

息子と私が大好きな本〜ヨシタケシンスケ

息子は日本にいる時からヨシタケシンスケさんの本が大好きで、アメリカに来てからも新刊が出ると祖父母が送ってくれるのでたくさん本を持っています。最近は5歳の娘も内容を理解できるようになり、好きな絵本になっています。

絵本だけど、奥が深い哲学的思考の内容で考えさせられたり、クスッと笑ったり、真似してみたくなったり(『もうぬげない』あそびが我が家では流行っていました。。)、子供も好きですが親の私にも沁みる内容です。

息子のアメリカの公立小学校の図書館にも英語のヨシタケシンスケさんの本があって、お友達におすすめしたと言っていました。すごいですね。日本だけでなく世界で愛されているヨシタケシンスケさんの絵本の、私のおすすめ作品を紹介します。

アメリカで感じたヨシタケシンスケマインド

アメリカに住んでいると日本に住んでいた時よりも、子育てとか生き方について「楽」に「楽天的に」感じることが多くあります。

日本にいる時にもヨシタケシンスケさんの本を読んで共感していましたが、日本の外に出て読んでみると、より「そうそう!!」と激しく同意する事ばかりです。アメリカで生活して新しい視点が生まれたことによって、より響く事があるのかもしれません。

アメリカがとても個人主義・自由主義の国で、アメリカ人の振る舞いや社会の制度などを知るについけ、その比較でより鮮明に日本の社会も見えてきました。日本で生活して感じる「当たり前」は世界では全く当たり前ではありません。ヨシタケシンスケさんの本を読んでその事を思い出したり、新しい考えを手に入れること、そしてこれからを生きていく子供達にその事を伝えることはとても価値のあることに感じています。

日本に住んでいる人にとっては、ヨシタケシンスケさんの本に出てくる登場人物が考える「なぜ?やどうして?こうしたら?」という時に突飛な問いやアイデアは、日本社会でもっと楽しく生きるためのエクササイズのように見えます。

ヨシタケシンスケおすすめ絵本

子供も大人も楽しめる絵本

『みえるとかみえないとか』

違っていることが当たり前の世界が世の中にはあること。見る方向によっては自分自身も普通の分類ではなくなるという事を教えてくれます。

宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きくちがっていた。

『あつかったらぬげばいい』

こうしなきゃいけないとか、ああしなきゃいけないという考えを取り払って緩ーく、楽に生きよう。

 

「ヘトヘトにつかれたら」
「ふとっちゃったら」
「だれもわかってくれなかったら」
「せかいがかわってしまったら」…。

2コマごとに展開する老若男女の疑問に、ユーモラスで痛快な答えが待っている。

大人も子どもも楽しめる、ヨシタケ式心を緩める絵本が登場!
大切な人への贈り物や、お守りのように側に置きたい1冊です。

 

『にげてさがして』

嫌だったら逃げればいいというマインド。逃げてはだめ!と指導されることも多いけど、逃げる事で出会う新しい展開だって人生にはたくさんありますよね。息子には、ちゃんと逃げるように!逃げるのも手段!と話しています。

私たちが生きる世界にはいろいろな人がいて、それぞれが違う感情や言葉をもっています。それらは自分だけのものなのに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう。
「逃げちゃダメ」と言われることが多い世の中ですが、どうするかは自分で決めていいし、自分で決めること。

「逃げずに戦うことの大事さを説くお話」がある一方で、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」があってもよいのではないか。著者のそんな思いが込められた絵本です。

にげて さがして、うごいて うごいて――
ラストは、あなただけの物語に続きます。

 

『りんごかもしれない』

当然これと思っていることを疑ってみるという試み。

テーブルの上にりんごがおいてあった。 ......でも、......もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない。もしかしたら、大きなサクランボのいちぶかもしれないし、心があるのかもしれない。実は、宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない...... 「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる、発想絵本。

『それしかないわけないでしょ』

答えは一つじゃないし色々あってもいいよねという気持ち

「大人になったときに未来に待っているのは、大変なことばかり。それって本当!? それしかないわけないでしょう! 考え方ひとつで楽しい未来がたくさん見えてくるはず。未来に不安を抱えるすべての人に読んでほしい一冊。」

『ぼくのにせものをつくるには』

自分ってなんだろうと考える時に、自分はほかの人や社会の中で作り上げられているという側面に気づくこと。

けんたくんは、やりたくないことをやらせるために、おてつだいロボを買いました。ロボは完璧なニセモノになるために、けんたくんのことをあれこれ知りたがります。「自分らしさって?」、「人からどう思われてる?」考えれば考えるほど、複雑でややこしい。だけど、なんだかちょっとたのしくなってきて......

 

 

 

 

 

 

『おしっこちょっぴりもれたろう』

困っているのは自分だけじゃない、他の人も外から見えない何か困ったことを抱えているのかもしれないという気づき。

ぼく、おしっこちょっぴりもれたろう。

おしっこをするまえかしたあとに、ちょっぴりもれちゃうから、いつもお母さんにおこられる。

でも、いいじゃないか。ちょっぴりなんだから。ズボンをはいたらわかんないんだから。しばらくするとかわくんだから。

でも、ぼくみたいにもれたろうでこまっている人、ほかにもいるんじゃないかな?

子どもの悩みがちょっぴり軽くなる!? ヨシタケシンスケのユーモア絵本。

 

 

ヨシタケシンスケさんの絵本に出てくるお話は、実際の世の中で感じたり考えたりする事だらけです。

日本は素晴らしく真面目でちゃんとした人々の社会なので、その分色々な考え方を受け入れることが難しかったり、こうあるべきという考えにいつの間にか縛られていたり。(私自身がそうでした。)

自分で勝手にあるべき姿を決めていたら、それは自分が勝手に決めたことであって、それを取り払うだけでどれだけ身軽になれるのか今なら分かります。

ヨシタケシンスケさんの本はちょっとだけ考え方の向きを変えるだけで、とっても広い視野が得られることを教えてくれるので、子供にも大人にもおすすめです。

特に大人におすすめの絵本

子供が読んでももちろん楽しめますが、特に大人にグサッと刺さるいい絵本です。

『あんなにあんなに』

子育て中の人は涙なくては読めないかもしれません。

小さくて手のかかる子供があっという間に大きくなってしまう。子供のわがままにイライラすることもありますが、長い目で見ればそれも子供の成長の一端であるということをしみじみと教えてくれます。

「今」を大事にしなきゃなーと思います。

子育ては「あんなに」の連続。あんなにほしがってたのに、あんなにしんぱいしたのに、あんなに小さかったのに―。日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で、子どもは大人になっていく―。
大人気の絵本作家・ヨシタケシンスケによる、こどもと昔こどもだったすべての人に届けたい、ちょっと目頭が熱くなっちゃうやさしい絵本。

まとめ

おすすめのヨシタケシンスケさんの作品を紹介しました。児童書・絵本といいつつ、自分自身が楽しめたり考えさせられたり、気付かされたり、子供を通して一緒に読む機会を得て良かったなと思う作品ばかりです。ぜひご一読ください〜!